Free漆掻き作業本格化/二戸

漆掻きの作業に汗を流す千葉裕貴さん=30日、二戸市
漆掻きの作業に汗を流す千葉裕貴さん=30日、二戸市

日本一の漆の生産量を誇る二戸市で、漆の木から樹液を採る漆掻(か)きの作業が本格化している。30日は市内の山林で、岩手県浄法寺漆生産組合に所属する千葉裕貴さん(37)が作業に汗を流した。

 浄法寺漆の昨年度の生産量は1・53トンで、全国の7割超を占める。千葉さんは北海道出身で、4年前に地域おこし協力隊として同市へ移り住み、漆掻き技術を習得。昨年春に任期満了後も定住し、職人として腕を磨いている。

 同組合には38人の職人がおり、今年は6月中旬から漆掻き作業を始めた。この日は、千葉さんが木の皮にかんなで傷を付けた後、少しずつ出てきた樹液をへらで手際良く採取した。作業は11月ごろまで続く。

 全国各地の文化財の修復などに使うため、需要が高まっている浄法寺漆。昨年12月には、同市の漆掻き技術を含む「伝統建築工匠の技」が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された。千葉さんは「浄法寺漆への注目が高まり、職人にとって誇らしいこと。今年も質の良い漆を採りたい」と意気込んでいた。

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