Free三鉄主催のシバザクラ植栽事業 野田村、村民120人が汗

十府ケ浦公園で丁寧にシバザクラを植える親子ら
十府ケ浦公園で丁寧にシバザクラを植える親子ら

三陸鉄道(本社・岩手県宮古市、中村一郎社長)による「シバザクラいっぱいプロジェクト2021!」が27日、野田村の十府ケ浦公園で開かれた。集まった村民ら約120人が力を合わせて3千株のシバザクラを植え、心地よい汗を流した。

 作業に先立ち、小田祐士村長が「今回の植栽で公園内がシバザクラのラインでつながる。このラインは三陸鉄道、野田村にとって大きな財産になる」とあいさつ。中村社長は「三陸鉄道のお客さんも眺めて楽しんでもらえるような場所にしたい」と呼び掛けた。

 参加者は植え方を教わった後、約380メートルのラインになるように、公園内の斜面に次々と植えた。これまでの植栽を含め延長は1116メートルになった。藤本桜芭(さくは)ちゃん(3)は母恵利子さん(25)と参加し、丁寧にシバザクラを植えて土をかぶせると、「上手にできたよ」と笑顔を見せた。

 参加者は公園近くを三鉄の列車が通過する時刻に合わせ、一緒に記念写真に納まった。

 活動は3年目。2019年は県などが「三陸防災復興プロジェクト」の一環として実施し、昨年から三鉄が主催。東日本大震災後に防災緑地として整備された同公園を新たな観光スポットにしようと、国道45号や三鉄リアス線から見える場所をシバザクラで彩る計画を進めている。

 
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