Free【月刊Dash】研ぎ澄まし見据える全国/アーチェリー男子・仁和(三農・恵拓高)

仁和友也
仁和友也

青森県高校総体は個人で優勝し、チームの個人記録の合計点で争う団体でも優勝の原動力となった。高校から競技を始め、大舞台で活躍するまでには血のにじむような努力を積んできた。「これまでほぼ“休みなし”で練習してきた。チーム内で比べても練習量は多かったと思う」。インターハイでの上位進出へ、県王者の目には自信がみなぎっている。
 (月刊Dash6月号では青森県高校総体を勝ち抜き、インターハイに挑む選手・チームを特集しています)

 元国体選手だった親族の影響で、競技に興味を持ち、強豪の三農・恵拓に進学した。当初は思うようにボウ(弓)を引けず、「30メートル程度しか矢を飛ばせなかった」と苦笑いする。高校総体で定められている的までの距離は70メートルもあるだけに「まずは飛距離を出すために筋力強化をした」。1日に腕立て伏せ90回、腹筋120回など、地道なトレーニングを続けた。

 学校の練習は月曜が休みと定められているが、自主練習に励んだ。70メートルを射抜けるようになったのは2年になってから。努力が認められ、昨年春から団体メンバー入りした。 好成績を挙げる秘訣として「集中力」を挙げる。「厳しい練習のおかげで精神面も鍛えられた。一本一本を冷静に射ることができる」と強調。全国高校総体での目標は上位入賞で、「これまでの鍛錬の成果を全て発揮する」と気合十分だ。

 将来は地元十和田市にある実家の養豚農家を継ぎながら、競技を続ける考えだ。「家族を大切にしながら、地元で生活したい。青森県代表として、国民スポーツ大会で活躍するのが夢」と前を見据えている。

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 ※Dash6月号は本紙発行エリアのコンビニ、伊吉書院、成田本店(青森市内3店含む)、本紙販売店で販売します。津軽地方の方は成田本店がお求めやすいです。
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