Free岩手県内、あすから聖火リレー 初日は県北など10市町村で

岩手県の聖火リレーのルート
岩手県の聖火リレーのルート

東京五輪の聖火リレーは16~18日の3日間、岩手県内で行われる。東日本大震災の被災地だった沿岸市町村を含む28市町村がルートになっており、最終区間の盛岡市までランナー288人が聖火をつなぐ。初日の16日は県北地域など10市町村で実施。ランナー87人がトーチを手にコースを駆ける。

 16日は雫石町を午前9時に出発。滝沢市、八幡平市、岩手町を巡った後、一戸町の御所野縄文博物館前を午後1時にスタートする。続いて二戸市を同3時14分、洋野町を同5時24分、普代(同5時49分)、野田(同6時50分)両村を経て、同日最終区間となる久慈市でのリレーは午後7時25分から。同日の最終走者がゴール地点の久慈市文化会館アンバーホールに到着するのは、同7時48分の見込み。聖火の到着を祝うイベント「セレブレーション」で、トーチから聖火皿に火を移し、初日の行程を終える。

 一方、県などは14日、最終日の18日に予定していた盛岡市での公道リレーを中止すると発表した。市内で新型コロナウイルスが感染拡大傾向にあることを踏まえた対応。同市で開催するセレブレーションを無観客とし、ランナー全員が短い距離で聖火をつなぐ「トーチキス」をする内容に変更する。久慈、陸前高田の両市のセレブレーションは予定通り開催する。

 盛岡市では当初、23人のランナーが市中心部を走る予定だった。変更後は、盛岡八幡宮で開くセレブレーションのステージ上で、ランナーによるトーチキスを実施する。参加はランナーと関係者のみで、事前に公募していた一般観覧は取りやめる。

 同市では8日以降、直近1週間の人口10万人当たりの新型コロナ新規患者数が、感染拡大の目安となる15人を超える状況が続いている。会見で県文化スポーツ部の熊谷正則部長は「公道走行に向けて準備を進めてきたが、今の盛岡の感染状況を踏まえると、やむを得ない」と話した。

 
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