Free【北奥羽の神社】四本松神社(八戸市)

四本松神社
四本松神社

かつての境内の一部を通る国道45号の傍らに、ご神木であるセンノキの巨木などに囲まれた静かな空間を構える。戦国末期に当たる天正年間、山伏による創建とされ、神殿の周囲に4本の松の木を植えたことが命名の由来と伝わる。

 松の木は海上航路からの目印となり、主に水産関係者から厚く信仰されたという。昭和まであった土俵では、三戸町出身の横綱・鏡里が奉納相撲を行ったことも。

 度重なる火災に見舞われており、現在の拝殿は1974年の建立。2体納められている獅子頭の一つは、焼けた古いご神木の桜で作られた。宮司いわく「法霊神楽の舞手が疲れてしまうほど、ずしりと重い」。

 境内には氏子らが人力で掘った古井戸など、地元住民の集いの中心地だった頃の痕跡を残す。往時のにぎわいは薄れつつあるものの、緑豊かな憩いの場として今なお親しまれている。

 【祭 神】大山積神(おおやまつみのかみ)
 【御利益】家内安全
 【住 所】八戸市湊高台1の1の16

 
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