Free種市駅前にパワースポット誕生 僧侶・横手さん、観音堂設置

JR種市駅前にできたパワースポット「北三陸種市幸魚籃観音堂」
JR種市駅前にできたパワースポット「北三陸種市幸魚籃観音堂」

洋野町のJR種市駅前に、新たなパワースポット「北三陸種市幸魚籃(さいわいぎょらん)観音堂」が誕生した。施主は、同町出身の横手昭道さん(77)=東京都在住、不動産会社役員=で「地域の絆が深まる場になってほしい」と語る。6日、落慶・開眼式が開かれ、近隣住民らが手を合わせた。

 本尊の魚籃観音菩薩(ぼさつ)は魚を入れた籠を持つ美女の姿をしており、海上安全や豊漁、豊作をはじめさまざまな御利益があるという。脇侍には恵比寿天と大黒天、堂内には笑顔の地蔵菩薩が立つ。

 横手さんは、かつて京都市東山の知恩院などで修行した僧侶。古来、人々が寺社で交流を深めていたことから、古里が活気を取り戻すことを願い同観音堂を設置した。

 式では、横手さんが本尊の前で経を唱えたほか、新型コロナウイルス感染沈静祈願も行われた。参列者が合掌や焼香をし、地域住民らによる「海鳴(うみなり)太鼓」で完成を祝った。

 取材に対し、横手さんは「地元の人々が楽しみ、地域活性のきっかけになってほしい」と話した。今後、旧盆祭りの開催などを予定している。

 
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