Free3度目の議長職辞職願提出 野辺地町議会の熊谷議長 過去2回は許可されず
野辺地町議会の熊谷晴雄議長(78)は9日、病気による体調不良を理由に、3度目となる議長職の辞職願を杉山福行副議長宛てに提出した。16日に開会する町議会定例会で審議される見通し。熊谷氏の辞職願はこれまで2回審議されたが、いずれも許可されなかった経緯がある。
辞職願では、難病指定されている特発性間質性肺炎と診断されたことを挙げ、議長としての職務をこなすことができない―としている。
熊谷氏は取材に「動けば呼吸が苦しく、家でも酸素吸入を行っている。議長として遠くに出向くことが多く(体調的に)厳しい」と語った。
熊谷氏はこれまで、2月に一身上の都合、4月には同じ病気を理由にそれぞれ辞職願を提出。しかし、与野党勢力が拮抗(きっこう)する町議会内での主導権争いを背景に、いずれも許可されなかった。副議長判断として不許可を決めた杉山副議長は「議長はできないが、議員活動をできるというのはおかしい」と説明していた。