Free青森ねぶた祭、どうなる? 市内でコロナ猛威、開催に黄信号

大型ねぶたの制作に励む竹浪比呂央さん。ねぶた師は祭りの行方に気をもんでいる=1日、青森市
大型ねぶたの制作に励む竹浪比呂央さん。ねぶた師は祭りの行方に気をもんでいる=1日、青森市

日本を代表する夏祭り「青森ねぶた祭」(8月2~7日)の開催に“黄色信号”がともっている。青森市などで新型コロナウイルスの感染が収まらず、感染症の専門家からも、人の流れを抑える観点から中止が望ましいとする声が出たためだ。ねぶた師たちは実施を見据えて制作に励みながらも、「いつ中止と言われるのか不安はある」と祭りの行方に気をもんでいる。

 昨年、初の中止に追い込まれた青森ねぶた祭。青森観光コンベンション協会や青森市などで構成する実行委員会は今年、一般のハネトを受け入れないなどの感染防止対策を講じ、従来より6団体少ない16団体の大型ねぶたが運行する予定としている。

 だが、祭りを取り巻く状況は日々厳しさを増している。新型コロナの感染拡大により、青森県内では弘前ねぷたまつり、五所川原立佞武多(たちねぷた)などの夏のイベントが相次いで中止に。八戸三社大祭は神社行列や山車の合同運行が見送られ、各神社の例祭と祭典のみに規模を縮小する。

 5月31日には三村申吾知事が、不特定多数が集まるイベントに関して「万全の感染対策が取れない場合は中止を含め検討を」とメッセージを出し、県感染症対策コーディネーターを務める2人の医師も、ねぶた祭などについて「中止した方が良い」と指摘した。

 こうした発言を受け、小野寺晃彦青森市長は1日の会見で「県側からは非常に高いハードルを課されているということを踏まえ、実行委員会のメンバーと協議している」と開催の可否を含めて検討していると明らかにした。

 青森市の青い海公園に設置された大型ねぶた小屋では、既に制作が始まっている。紙貼り作業に汗を流していたねぶた師の立田龍宝さん(36)は「昨年中止になった分の思いを込めて作れているのは幸せだが、ほかの祭りが中止になっている状況を見れば複雑」と素直な胸の内を明かす。

 骨組み作業に取り掛かっていた運行団体協議会制作委員長で、ねぶた師の竹浪比呂央さん(61)も、現状のままで開催することへの不安を口にした。「状況をしっかり見て感染防止を第一に考えなければならないのかな」

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