Free「もっと知りたい、縄文文化」 八戸で考古学クラブ開講

約8000年前のカキやハマグリの貝殻を手にする参加者=29日、八戸市
約8000年前のカキやハマグリの貝殻を手にする参加者=29日、八戸市

八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館(工藤朗館長)は29日、小中学生が縄文時代の文化などを学ぶ「これかわ考古学クラブ」の開講式を開いた。26日には是川石器時代遺跡を含む「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界文化遺産登録がほぼ確実となったばかり。参加した児童、生徒は、登録が間近に迫っていることに胸を高鳴らせながら、縄文時代の魅力や当時の暮らしに理解を深めた。

 同クラブは、考古学や縄文文化に興味を持ってもらおうと、同館が毎年開いており、12月まで計4回の学習会を行う。

 開講式には小中学生11人が参加。工藤館長が縄文遺跡群の世界遺産登録が迫っていることに触れ、「活動を通して考古学や是川遺跡に興味を持ってほしい」とあいさつした。

 この後、同館学芸員の市川健夫さんが講座を行い、参加者が出土した土器や貝殻を見ながら、縄文時代の暮らしに思いをはせた。

 土偶が好きで昨年も参加したという市立北稜中2年の杉本よし埜さん(13)は「世界文化遺産がほぼ決まってから、より縄文文化を知りたくなった。活動を通して新しい知識を身に付け、縄文の魅力を家族や友人に伝えたい」と笑顔で話した。

 次回は6月5日に、発掘調査の出土品を保管する収蔵庫など、一般の人が見学できない施設を見学する「バックヤードツアー」が予定されている。今後は土器作りなども行う。

 事前に申し込みが必要で、活動保険料として100円かかる。申し込み、問い合わせは是川縄文館=電話0178(38)9511=へ。

 
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