Free赤銅色に染まる月 スーパームーンの皆既月食 八戸でも観測

八戸市で観測された皆既月食の連続写真=(左から)26日午後7時45分、皆既食の8時25分、8時55分。市福祉公民館から撮影
八戸市で観測された皆既月食の連続写真=(左から)26日午後7時45分、皆既食の8時25分、8時55分。市福祉公民館から撮影

地球の影に月がすっぽりと入る「皆既月食」が26日夜、2018年7月以来約3年ぶりに日本で観測された。月が地球に近づいて大きく見える「スーパームーン」という状態と重なり、八戸市でも「赤銅(しゃくどう)色」に染まる月の姿が確認できた。

 皆既月食は太陽、地球、月が一直線に並び、満月が地球の影に隠れる現象。日本でスーパームーンと重なったのは、1997年9月以来となった。

 同市ではこの日、空にうっすらと雲がかかっていたが、午後7時10分ごろに欠け始めた月が見え始め、午後8時10分ごろから約20分間、月全体が地球の影に入る「皆既食」が観測できた。市児童科学館が開催した観望会には、家族連れや愛好家ら約100人が参加し、珍しい天体ショーを楽しんだ。

 市立新井田小6年の八森龍之介君(11)は「月はいつもより大きく見えた。最初は雲がかかっていたけど、きれいだった」と笑顔を見せた。

 国立天文台によると、次に日本で皆既月食が確認できるのは22年11月8日。スーパームーンと重なるのは33年10月8日という。

 
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