Free車いすバスケチーム「八戸フープス」誕生 目標は26年青森全障スポ参戦

練習に励む小野裕樹代表(左奥)ら八戸フープスのメンバー=4月、八戸福祉体育館 
練習に励む小野裕樹代表(左奥)ら八戸フープスのメンバー=4月、八戸福祉体育館 

今春、青森県南地方では初の車いすバスケットボールチーム「Hachinohe HOOPS」(八戸フープス)が発足した。現在は八戸市などの障害者、健常者12人が同じ“土俵”でレベルアップを図っており、当面の目標として2026年に青森県で開催予定の「全国障害者スポーツ大会(全障スポ)参戦」を掲げる。チームを設立した同市の小野裕樹代表(45)は「県内に競技を広め、競技力向上を目指す」と意気込んでいる。

 
 県内にはこれまで、青森市を拠点とする青森JOPS(ジョップス)があり、小野代表をはじめ県南在住の選手も所属していた。ただ、練習などで同市に通うのが一苦労。県内の競技力、競技力も高まらないため、小野代表が「県南在住選手の受け皿になって、ジョップスとともに切磋琢磨(せっさたくま)したい」と設立に奔走し、先月1日付で日本車いすバスケットボール連盟へのチーム登録が完了した。

 フープスには現在、健常者、障害者各6人が所属。八戸福祉体育館を拠点とした週1日の練習では、3~4時間にわたって、攻守の連係の確認や紅白戦などに汗を流している。練習では選手間の掛け声や意思疎通が絶えることはなく、体育館には大声が響く。選手兼指導者の小野代表は「車いすは自由自在に動けないため、連係が何より大事。スター選手がいなくても、試合に勝利できるのが競技の魅力だ」と語る。

 チームには同連盟のU―25(25歳以下)強化指定選手に選出されている畠山萌さん(20)ら実力者も在籍。畠山さんは脚に先天性のハンディを抱えるが、これを物ともせず、同市で栄養士をしながら競技に打ち込んでいる。「健常者と一緒に楽しく練習できるのがうれしい。競技以外の地域貢献活動も行って、チームの名を広めたい」と力を込める。

 共生社会の推進を目的にチームに所属する選手も。メディカルコート八戸西病院の理学療法士・大森翔さん(23)は「障害の有無に関わらず、助け合える素晴らしいスポーツ。業務でもより一層患者さんに寄り添えるようになった」と充実感をにじませた。

 フープスは今後、全障スポのほか、天皇杯東北予選などへ参戦予定。全国大会への出場を目指し、活動を続ける。


 【車いすバスケットボール】
 1チーム5人で得点を争う点を含めて、ルールやコート、ボールはバスケットボールとほぼ同じ。障害の重さに関わらず平等に出場機会を設けるため、選手一人一人に「持ち点」が定められ、障害が重い順に1~4・5点が付けられる。コート上の1チームの持ち点は計14点以内。健常者は4・5点に値する。2018年からは健常者の公式戦参加が可能になった。

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