Free【月刊Dash】「ボール動かし攻撃にリズムを」/青森ワッツ・綱井勇介

綱井勇介
綱井勇介

5歳上の兄の影響で、小学2年からバスケットボールのとりこになった。中学に上がると、プロへの強い憧れを抱くようになった。高校時代は得点を稼ぐフォワードを担い、2年時は全国高校総体(インターハイ)に出場し、ベスト8入りに貢献した。

 (月刊Dash4月号から記事をピックアップしてお届けします)

 明治大入学直後は、周囲とのフィジカルやシュート力の違いに戸惑った。「自分にはプロは無理かもしれない」。何度か諦めかけたことがあったが、学年が上がり、経験を積むにつれて技術も向上した。

 自身の身長ではフォワードとして通用しないと悟って、ボールをコントロールするガードに転向することで、活躍の場を見いだした。自信を深めてプロへの情熱を取り戻した。4年時には監督の役割を同期らと共に担い、全体の練習メニューを考えたり、チームに戦術やフォーメーションを指示したりしてきた。「頭を使ったバスケができるよう成長でき、今にもすごく生きている」

 青森加入後は視野の広さや抜群のパスセンスを武器に、ポイントガードとシューティングガードを担う。速攻で繰り出すパスや、ピックアンドロールを使って外国籍選手を生かすプレーには定評がある。

 在籍2年目の昨季は、相手チームに動きを研究されて苦しむこともあったが、アシストを得意とするチームメイトの大塚勇人(現バンビシャス奈良)らから多くの技術を吸収し「すごく充実していた」。

 昨季終了後に右すねの疲労骨折が判明。「安静にしていれば治るだろう」と当初は様子を見ていたが、なかなか痛みが消えず、結局、外科手術を受けた。ただ、完治前に今季が開幕してしまい、試合では痛み止めを服用しながらのプレーを強いられている。「まだまだアシストや3点シュートの精度が上がってこない」と、思い通りに体が動かないもどかしさも感じている。

 そんな状況でも、北谷稔行アソシエイトヘッドコーチ(AHC)は「現状に満足せずにもっとリーダーシップを発揮して戦ってほしい」と期待を寄せる。期待に応えるべく、チームに対して積極的に発言するなど、責任感を持ってコートに立っている。

 プレーオフ進出の可能性は消えたが、チームは誰も下を向いていない。

「50試合ほど戦ってきて、自分たちが積み上げてきたものがある。それをコート上でしっかりと表現していく」と、残る試合での全力プレーを誓っている。

 
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