Free【北奥羽の神社】御嶽神社(南部町)

御嶽神社(南部町)
御嶽神社(南部町)

奈良県の吉野山から移った修験者を起源とする。南部町片岸地区には、1393年に修験者が死者を供養するために築いたとされる、町文化財の「八木田の十三塚」が残り、その頃に創建されたと考えられる。元々は町内の別の場所にあったが、1544年に現在地に移った。

 のどかな田園風景を抜けると見えてくるのが社務所。本殿は裏山を登った先の森に囲まれた高台にある。自然が豊かで、敷地内には樹齢700~800年といわれ、町の達者村百景に認定される千本杉をはじめ、シナノキ、サイカチなどの古木があり、歴史の長さを伝える。

 春に行われる例祭は地域を挙げた行事。地元の片岸えんぶり組の演舞や、小学生のマラソン大会などが実施される。神職を表す「禰宜(ねぎ)」と、この地域を「根岸」と呼んでいたことから、地元の人たちは「ネギヤ祭り」と呼び親しむ。

 【祭神】大山祗命、天照大神、嶽大明神
 【御利益】五穀豊穣、無病息災、商売繁盛
 【例祭】5月5日
 【住所】南部町苫米地御嶽24

 ※ネット連載

 
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