Free工大一高硬式野球部前監督・山下さん 名農高チームの監督就任

ミーティングで目標設定の大切さなどを部員に説く山下繁昌さん(右)=4日、名農高
ミーティングで目標設定の大切さなどを部員に説く山下繁昌さん(右)=4日、名農高

高校野球で八戸工大一監督時代に春夏通算5度の甲子園出場歴を持つ山下繁昌さん(66)=南部町在住=が5日付で、青森県立名久井農業の新監督に就任する。昨年度は同校外部コーチを務めたが、地域の野球をより盛り上げてほしい―と地元野球関係者からの監督待望論が強まり、再びユニホームに袖を通すことになった。山下さんは「地域に愛されるチームを作り、三戸郡の野球に活力を与えられたら」と意気込んでいる。

 山下さんは工大一在任中から30年以上、妻の出身地である同町に住んでいる。2014年に工大一総監督を退任後は八戸市内で中学生の野球指導などをしていたが、20年に名農や地元野球関係者の要請を受けて、同校外部コーチを引き受けた。

 三戸郡では本年度末で五戸、田子の2校が閉校予定で、三戸も昨夏、昨秋は公式戦不出場。残る名農高は現在、2、3年各4人の計8人で、五戸の3年1人を加えて春の公式戦に備えている。

 山下さんは「郡内で高校野球ができる環境が減る中、自分がやってきたことを役立てたい。選手を増やし、地域の野球を盛り上げられたら」と目標を語る。

 正式就任を前に、4日は古巣の工大一と練習試合を行う予定だったが、雨で中止。ミーティングでは、山下さんが部員に「信念は魔術なり」という座右の銘を披露。「『なりたい』と強く思うことで、まるで魔術のように成功へ導かれる。目標を立て、実行し、反省しながら成長していこう」と呼び掛けた。

 3年木村拓磨主将(17)は「(山下さんは)野球に対する情熱を持ち、技術だけでなく精神面も教えてくれる。自分なりに考えながらプレーしたい」と力を込めた。

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