Free三陸沿岸道路 洋野種市―侍浜が開通 八戸と久慈が1本に

テープカットで開通を祝う関係者=20日、洋野町
テープカットで開通を祝う関係者=20日、洋野町

国が東日本大震災の復興道路と位置付ける「三陸沿岸道路」の洋野種市インターチェンジ(IC)―侍浜IC間(延長16キロ)が20日、開通した。これにより、八戸市と久慈市間の約50キロが自動車専用道路でつながり、両市間(八戸市庁と久慈市役所起点)の移動時間は約50分となった。人や物の流れが拡大することで産業振興などが図られるほか、交流が盛んな八戸、久慈地域の連携もさらに強まるとみられる。

 三陸沿岸道路は、八戸市と仙台市間の沿岸部を一本で結ぶ総延長359キロの高規格幹線道路。このうち八戸―久慈間は1987年、八戸・久慈自動車道として国の全国総合計画に盛り込まれた。震災後、三陸沿岸道路の一部として組み込まれたことで整備が加速。2013年に八戸南道路、20年に久慈北道路と洋野階上道路の階上IC―洋野種市IC間が開通し、残すは洋野町種市から久慈市侍浜までの区間のみとなっていた。

 20日に開通した洋野種市IC―侍浜IC間は13年9月に着工し、約7年7カ月で完成。同区間の開通で、八戸―久慈間の移動時間は、開通前と比べて約10分短くなった。沿線では輸送の効率化による企業の生産性向上や、観光客の周遊性が高まり、観光振興などの効果が出るとみられている。

 この日は午後3時半の開通に先立ち、午前中に洋野町内で開通式が行われ、朝日健太郎国土交通政務官や水上信宏町長、遠藤穣一久慈市長らが開通の意義を強調。岩手県の達増拓也知事は「県境を越えた地域間交流が一層図られる」と期待感を示した。その後、関係者がテープカットなどを行い、新たな区間の開通を祝った。

 今回の区間の開通で、三陸沿岸道路全体では、計328キロが開通済みとなり、事業の進捗率は91%に達した。残すは久慈―普代の区間などで、同道路は年内に全線開通する見通しとなっている。

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