Free【あの日の天鐘・震災6日目】2011年3月16日

本紙1面のコラム「天鐘」は東日本大震災をどのように伝えたか。震災6日目3月16日の朝刊より。

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 大地震と大津波災害から5日目の昨日、八戸市内のスーパーを見ると、食料品がだいぶ減っていた。2日目までは停電のため、ほとんど閉店だったが、復旧した3日目以降、カップ麺などの食品の棚はすっかり空になった▼一昨日は、賞味期限も手伝い、肉類や加工魚、豆腐や納豆も減ったようだ。製造元が被害を受けたり、輸送ルートが確保されていない状況では、売り切れるのも当然だろう▼ただ、家族で必要以上に買い物をしていないか、点検してみてはどうか。多少の食料不足とはいえ、自宅の冷凍庫に眠っている食品をそのままにしながら、次々と買い足してはいないだろうか▼まだ避難所では、食料や生活物資が足りず、不安な夜を過ごす被災者が多い。着の身着のままで逃げた人もいる。そういう人たちに優先的に食料品や生活必需品が届けられれば、と思う▼ガソリンスタンドは昨日朝も長蛇の列で、周辺に渋滞を起こしていた。それぞれの事情で致し方ないが、こういう時こそ知恵を絞って節約に努めたい。自転車で行ける所は自転車を使いたい。安定供給まで少しの辛抱だ。被災を免れた人がパニックを起こしていては恥ずかしい▼今は地域一体で復興に向かう時である。小さな行動が全体を救うはずだ。阪神大震災でもボランティアが復興の支えとなった。被災者は、避難所への支援、家屋の泥出しや片付けを求めており、八戸市では災害ボランティアを募集している。

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