Free【月刊Dash】途中加入も攻守で存在感/青森ワッツPG池田祐一

シュートを放つ池田祐一
シュートを放つ池田祐一

昨季以上に厳しい戦いを強いられている青森ワッツで、今後の巻き返しへ欠かせない存在として期待されているのが、今季途中に加入した池田祐一(23)。デビュー以来、豊富な運動量を生かしてコート上を駆け回り、攻守で存在感を発揮している。「勝つために熱くハードにプレーする」。成長著しい若手はさらなる飛躍へ闘志を燃やしている。
 (月刊Dash2月号から記事をセレクトしてお届けします)

 ■ドライブ決まった瞬間が「最高」
 今季途中の加入ながら「チームに求められている役割を毎試合で果たしていきたい」と使命感に燃える。

 小学3年の頃にバスケットボール部に入部し、瞬く間に競技のとりこになった。ドリブルでディフェンスを抜き去り、リングにアタックするドライブが得意。「うまく決まった瞬間は最高の気分」と言う。

 高校時代は2年時の全国高校総体でベスト8入り。ハードな走り込みと徹底した守備練習で、相当な体力とディフェンス力を身に付けた。大学は関東リーグ2部の国士舘大に進み、4年時には主将としてチームを引っ張った。「周りには厳しく声を掛けたし、それ以上に自分も律した。責任感を持って行動してきたことは、今に生きている」

 4年間を通じて「関東1部昇格」という目標は果たせなかったが、大学最後のシーズンは個人賞のアシスト王を獲得した。これが転機になった。「このままバスケットボールを終えたくない。上の舞台に行くであろう同年代の選手たちと、もう一度やり合いたい」。プロ入りする決意を固めた。

 ■粘着気味のディフェンス
 青森でのポジションはポイントガード。激しく“粘着気質”なディフェンスが持ち味だ。負けず嫌いの性格で、試合が始まると途端にスイッチが入る。プロデビュー戦は、昨年11月20日のライジングゼファー福岡とのアウェー戦だった。プレッシャーを強める中でファウルがかさみ、チームも大敗だった。

 課題が残る試合だったが、試合への慣れとともに徐々に改善している。闘争心あふれるディフェンスで相手に立ち向かい、ドライブで相手ゴールに迫る姿はブースターを大いに沸かせている。北谷稔行アソシエイトヘッドコーチ(AHC)も「ファウルをしないよう、ミスを誘うディフェンスができるようになってきた」と成長を認める。

 過去の試合動画を見返したり、ベンチスタート時は相手の動きを注意深く観察したりと研究熱心。「『この選手にこうディフェンスをしたら、ここにドリブルを突くな』と、癖を探している」と貪欲だ。

 外国籍選手と一緒にプレーするのは、プロ入り後が初めて。現状は満足できる連係ができていないだけに、「外国籍選手に(ディフェンスの頭を越す)ロブパスを正確に出せるよう、練習から意識して取り組んでいる」。

 試合中の堂々とした態度に「何年もチームにいるベテランのようだ」とは北谷AHCの評。プロの環境への適応が見込める今後の戦いぶりに注目だ。

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