Free【月刊Dash】2ウエープレーで奮闘/フリーブレイズDF田中健太郎

2ウエープレーで奮闘するDF田中健太郎選手
2ウエープレーで奮闘するDF田中健太郎選手

2019年にブレイズに入団し、DF、FWと二つのポジションをこなしてきた田中健太郎(29)だが、今季はチーム事情もあってDFに専念する。ベテランの退団でDF陣最年長に。副主将を任され、チームをけん引する立場ともなった。「まずはいい守りから、得点の起点となるパスでいい攻めにつなげる、“2ウエープレー”でチームの勝利に貢献したい」と強い覚悟でシーズン後半戦に臨む。

 (月刊Dash2月号から記事をセレクトしてお届けします)

 ■本場にルーツ

 幼い頃、父親の仕事の都合で米国滞在中に、初めてアイスホッケーを見て興味を持った。帰国後、横浜市内の少年チームでプレーしていたが、小学6年時に「高いレベルでプレーしたい」と、本場カナダのバンクーバーに渡り、8年間技術を磨いた。21歳で関東リーグの強豪・東洋大に進み、4年後、日光アイスバックスに入団。2019年、ブレイズに移籍した。

 小中高と本場でプレーした経験を踏まえ「(日本人選手と)技術的な平均値の差は、ほとんどないと感じる」としつつ、「カナダでの経験があったからこそ、プロになれた」とも話す。

 ブレイズでは状況によって異なるポジションでプレーしてきたが、貫く姿勢は変わらない。「いい守りから、いい攻撃につなげる」。今季は編成の都合上、DFに専念しているが「まずはブレイズらしい泥くさい守備を貫く。その上で、ゴールにつながるような起点となるパスで攻撃にも貢献したい」と意気込む。

 ■最年長DFとして

 ブレイズ所属2季目だが、チームにとっても自身にとっても大きな転換のシーズンだ。ベテランのDF選手が抜け、監督、主将も交代するなど世代交代が進む。「自分を含め、みんな責任感を持って戦っている」と話す。

 DF最年長となり、副主将にも就任。「やることはこれまでと変わらない。見本になるプレーで、背中で見せていきたい」ときっぱり言い切る。ただ、DFは今季6人と少なく、全員出場して3セットを組むのがやっと。限られた人数で難しい戦いを強いられている一方、「若手もチャンスをもらえている。一人一人が持てる力を出せている」と手応えも感じている。

 攻撃面はFWだけでなくDFも含めた全員で攻めることを徹底。「DFが起点となっている得点もある。例えば、早田(聖也)のシュートを、FW人里(茂樹)が触れてコースを変える得点はパターン化している」

 ■次のへの準備着々と

 変革を迎えたシーズンだが、新型コロナウイルス感染症の影響で、日程の変更があるなど難しい状況での戦いが続く。昨年12月の全日本選手権以降、1月中の試合は全て中止となり、ブレイズの残り試合は当初の18試合から10試合となった。

 そんな状況下でも、チームは次の試合へ着実に準備を進めている。「1月中はオフ中のようなハードなトレーニングを積んできた。万全なコンディションで臨みたい」。 チームと、日本ホッケー界を背負ってきた田中豪が今季を最後に引退する。「いい形で豪さんが現役を終えられるよう、強い気持ちで最後まで戦う」と闘志を燃やす。


 
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