Free【震災10年】沿岸被災自治体、記憶継承へ行事多彩/北奥羽地方

東日本大震災の発生から10年を迎えるのに合わせ、被災した北奥羽地方の沿岸市町村では、3月にさまざまな関連イベントを開催する。当時の様子を伝える写真展示に加え、トークセッションや追悼式典などを予定。新型コロナウイルスの感染防止対策として、オンライン配信なども行い、多くの人に「3・11」について振り返ってもらいながら、震災の教訓の周知や防災意識の高揚を図る。

 八戸市では、7日に八戸プラザホテルで「震災の教訓と復興経験を未来へ」をテーマにトークセッションを開催する。ボランティア活動に励んだ市民らが参加し、小林眞市長との意見交換を行う。ユーチューブでもライブ配信する。

 当時の様子や復興の状況などを伝える写真展は、「はっち」(7~14日)、市みなと体験学習館、グレットタワーみなと(共に7~14日)、市水産科学館マリエント(10~28日)でそれぞれ予定。13日には市内の被災地を巡る復興状況市民見学会、市みなと体験学習館では市民講座「災害の教訓と伝承」が開かれる。

 市震災復興推進室の森林崇浩室長は「10年という大きな節目を迎え、多くの人に震災を振り返ってもらい、八戸の未来について考えてもらうきっかけにしてほしい」と呼び掛ける。

 階上町は6~14日を「はしかみnever forget3・11防災期間」とし、はしかみハマの駅あるでぃ~ばで写真・防災展を実施し、7日には消防団員らによる津波防災パレードも行う。洋野町では、復興の歩みや被災者らのインタビューを閲覧できる特設ウェブサイト「ありがとう。そして未来へ!」を1日に開設する。おいらせ町は14日にみなくる館で町防災集会を予定する。

 10年の節目となる11日は三沢市、おいらせ町、階上町、洋野町で、震災発生時間の午後2時46分に防災行政無線でそれぞれサイレンを鳴らす。北奥羽最大の被災地となった野田村では大津波記念碑前に献花台を設置。久慈市は、市文化会館アンバーホールで復興祈念式を開く予定で、新型コロナ対策として地元関係者や遺族のみが参加する。

 三沢市の玉泉寺でも、参列者を遺族や同寺の役員らに限定して法要を執り行う。赤沼宗司住職は「参列者を限定しなければならないのは残念だが、大切なのは場所ではなく気持ち。自宅などそれぞれの場所で手を合わせてほしい」と話す。

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