Free北奥羽の地名【下風呂】/どんな由来?

津軽海峡に面する風間浦村を構成する三つの大字のうち、最も東部に位置し、むつ市大畑町と隣接する地域。晴れた日は北に北海道渡島地方の山々、東に東通村の尻屋崎を望む。

 八戸市出身の郷土史家・笹澤魯羊(1885~1972)が著した「下北半嶋史」によると、地名はアイヌ語のスマ・フラに由来。スマは「岩・石」、フラは「におい」で、周囲の岩石がにおう―との意味だという。

 その通り、地域には硫黄のにおいが立ち込める。室町時代から湯治場として歴史を刻んできた「下風呂温泉郷」があるためだ。現在も旅館やホテル、共同浴場があり、イカ釣りシーズンは、津軽海峡にずらりと並ぶ幻想的ないさり火を眺めることもできる。

 ※ネット連載