Free八戸水産高の実習船「青森丸」が出航 生徒らハワイ沖で長期航海実習へ

出航式で抱負を述べる濱道祐聡さん(中央)
出航式で抱負を述べる濱道祐聡さん(中央)

米国ハワイ沖での長期航海実習に臨む青森県立八戸水産高(福嶋信校長)の海洋生産科2年生33人と、専攻科漁業・機関両科の1年生18人ら計74人が12日、実習船「青森丸」(660トン)に乗り込み八戸港を発った。67日間にわたりマグロはえ縄漁などを体験する。

 来月4日にハワイ南方海域の漁場に到着し、23回にわたり操業する予定。生物・海洋調査や漁具製作、保守整備といった実習もこなす。3月5日にハワイのホノルルへ寄港するが、新型コロナウイルス対策のため上陸はしない。同19日に八戸へ帰港する予定だ。

 八戸港白銀埠頭(ふとう)B岸壁で行われた出航式では、福嶋校長が「窮屈な思いをするかもしれないが気遣い、心遣いで乗り切ってほしい」と激励。水産工学科2年で生徒会副会長の金屋大陸(りく)さん(17)は「水産高生しかできない体験を通じ、たくましく成長した皆さんの姿を見ることを楽しみにしている」とエールを送った。

 これに対し、実習生代表の濱道祐聡(ゆうと)さん(17)が「仲間と協力し、自分たちで問題を解決する力を身に付ける」と抱負を語った。

 出航式には生徒の家族らも見送りのため参加。実習生の丹波臣斗(たかと)さん(17)の母睦子さん(52)は、「息子はマリエント(市水産科学館)のちきゅう探検クラブに参加して海へ興味を抱き、この学校に進学した。頑張ってほしい」とわが子の成長に目を細めた。

 一行が乗り込んだ船が離岸すると、見送りの父母らは「風邪引くなよ」などと呼び掛けて航海の無事を祈願。生徒らは甲板に出て、手を振って応えていた。