Free犬猫保護、つなぐ命 映画モデル「犬部」の後継 北里しっぽの会愛好会(十和田)

保護犬を世話する北里しっぽの会愛好会のメンバー
保護犬を世話する北里しっぽの会愛好会のメンバー

北里大獣医学部生が2004年に立ち上げたサークル「犬部」。「1匹でも多くの動物を救いたい」という願いから、十和田市で始まった献身的な取り組みは話題を呼び、ノンフィクション作品として書籍化されたほか、21年には同サークルをモデルにした映画『犬部!』の公開を控える。現在は学生ボランティア団体「北里しっぽの会愛好会」として活動。歴代の先輩の思いを引き継いだメンバーたちが、動物の命に向き合う。

 同愛好会は、さまざまな事情で飼い主の元を離れた犬や猫などを保護し、毎月1回の譲渡会などを行う。学生主体で運営し、餌代や医療費は全国各地から送られる寄付金で賄う。

 20年12月時点で2~4年生約40人が所属。毎年10匹前後を保護しており、世話は学生たちが自宅で行う。毎週金曜日に開くミーティングでは、担当する動物の健康状態や、新しい飼い主候補者の情報などについて共有し、意見を交す。

 学生責任者で3年の西道礼音さん(21)は、高校生の頃に読んだ書籍をきっかけに、同愛好会に入った。動物の命と幸せをつなぐ活動にやりがいと喜びを感じているという。「不幸な思いをする動物がゼロになって、依頼が来なくなるのが理想」としつつ、「依頼があるなら、自分たちができる範囲で活動を続けなくてはいけない」と思いを語る。

 『犬部!』撮影では、エキストラとして参加。「映画を見た人が、動物を飼うことを真剣に考えるきっかけになれば」と願う。

 犬部を立ち上げた初代会長の太田快作さん(41)は11年に都内でハナ動物病院を開院。開業医として忙しい日々を送りながら、全国各地の動物愛護団体と協力し、犬や猫の避妊などの出張手術にも取り組む。太田さんは「活動を通じて得たものは多く、何よりも少しでも命を救えたのが誇り」と犬部時代を振り返る。公開予定の映画を楽しみにしていると話し、「獣医師を目指すこれからの世代へ良い影響になれば」と語る。