Free【月刊Dash】箱根駅伝出場予定の田澤廉(駒大、八戸出身) 未来のトップアスリート

全日本大学駅伝で駒澤大のアンカーとして力走する田澤廉=11月1日、三重県伊勢市(代表撮影)
全日本大学駅伝で駒澤大のアンカーとして力走する田澤廉=11月1日、三重県伊勢市(代表撮影)

昨年1月の箱根駅伝は駒澤大の3区で区間新の快走。11月の全日本大学駅伝では、アンカーとしてチームを6年ぶりVに導くなど、着々と進化を遂げているのが、田澤廉(八戸市出身、2年)だ。今年は自身2度目の箱根に挑む。「任された区間で絶対に新記録をマークする」。チームのエースとしての使命感に燃える。

 小学生時代は野球と陸上の二足のわらじを履いていた。地元のマラソン大会では常に上位に名を連ね、長距離の有望選手として注目を集めた。中学入学を機に陸上に専念。高校は「世界レベルの走りを知りたい」と、外国人留学生も抱える青森山田の門をくぐった。

 同級生のケニア人ランナーと共に練習に励むことで力を付け、駅伝は3年連続で全国大会のメンバー入り。トラック種目も3年時は全国高校選手権5000メートル7位、日本人選手では2番目の成績を残し、「自分も(全国で)通用する実感が湧いた」。

 駒大では名将・大八木弘明監督らの指導の下、着実に力を付けている。昨年度は関東学生選手権5000メートルで日本人2位となり、箱根出場に弾みをつけた。

 これまで挫折なく競技生活を送れている要因に「大きなけがをせず、毎日の練習を継続できたこと」を挙げる。練習前のストレッチを欠かさず、高校からは週1回、治療院に通い、体の状態のチェックを続けている。

 箱根は「中学時代からの憧れの舞台」。これまで総合優勝6回の実績を誇る名門のエースとして、今回は前回以上の成績を狙う。「どの区間で起用されても、区間新、日本人1位を狙う」と強気だ。

 先々は五輪出場の夢もある。今月4日に大阪府であった日本選手権は1万メートルで「東京」への可能性に挑んだが、標準派遣記録に届かなかった。来夏は厳しくなったが、悲観はしていない。「レベルの高い実業団選手と走れたのは収穫」と前向きだ。

 「将来は日の丸を背負う選手になる」。その視界には、2024年パリ五輪も捉えている。

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 たざわ・れん 2000年11月生まれ。八戸市出身。市立是川小-同是川中-青森山田高卒、駒澤大2年。中学時代に長距離で頭角を現し、高校3年時の全国高校総体は5000メートル7位入賞。今年1月の箱根駅伝は1年生ながら3区に起用され、区間新をマークした。身長176センチ、体重60キロ。