Free三陸沿岸道路、階上IC―洋野種市IC開通/青森県内全線開通

階上IC―洋野種市IC間の開通を祝い、テープカットとくす玉を割る関係者=12日、階上町
階上IC―洋野種市IC間の開通を祝い、テープカットとくす玉を割る関係者=12日、階上町

国が東日本大震災からの復興道路と位置付ける三陸沿岸道路(八戸市―仙台市、総延長359キロ)のうち、階上インターチェンジ(IC)―洋野種市IC間が12日、開通した。階上IC付近で開通式が開かれ、関係者が青森、岩手の県境が高規格道路でつながったことによる地域産業の発展や防災力向上などに期待を寄せた。

 同区間は、青森県側が3キロ、岩手県側が4キロの延長7キロ。今回の整備で297キロ(83%)が通行可能となり、青森県内では全区間が開通した。これにより、洋野町役場種市庁舎から八戸市立市民病院までの救急搬送の時間が5分短縮されるほか、沿線地域で生産が盛んな鶏卵やウニの輸送時間も短くなり、品質向上など産業面での効果も期待できる。

 この日は午後3時半の開通に先立ち、午前に開通式を実施。階上町の浜谷豊美町長は「念願の開通により、町の南の玄関口として、観光や水産業などが大いに発展することを願っている」と述べた。その後、関係者がテープカットなどを行い、新たな区間の開通を祝った。

 2020年度はほかに、洋野町種市IC―侍浜IC間(16キロ)などの開通も控える。20年度中を目指していた全線開通は、岩手県の一部区間で工事が遅れ、21年度にずれ込む見通し。