Freeコロナ影響、犬猫譲渡会窮地に 触れ合いや参加頭数の制限が影響/青森県内

猫の臨時譲渡会に訪れた市民。コロナ禍の中、会のメンバーは命をつなぐ活動を続けている=11月下旬、八戸市のピアドゥ
猫の臨時譲渡会に訪れた市民。コロナ禍の中、会のメンバーは命をつなぐ活動を続けている=11月下旬、八戸市のピアドゥ

青森県内で飼い主のいない犬猫の里親を探す活動が、新型コロナウイルスの影響で窮地に立たされている。八戸市の「動物愛護支援の会八戸」(中村由佳共同代表)は、毎月第1、3日曜に同市のピアドゥで犬猫譲渡会を開いているが、動物と人との触れ合いや連れてくる頭数を制限していることで、里親が思うように見つからない。メンバーのマンパワー不足などの課題もあり、中村さんは「命をつなぐため、犬猫や愛護活動の現状について知ってほしい」と訴える。

 県動物愛護センターによると、引き取りや負傷などによる県内の収容数は10月末現在、犬336匹(昨年比35減)、猫504匹(同270減)。6月に繁殖制限の義務化や動物殺傷罪などの厳罰化を定めるよう改正した動物愛護法が施行されたことで収容数は減少したが、ゼロにはほど遠く、今でも多くの相談が寄せられている。

 しかし、新型コロナは犬猫の命をつなぐ貴重な機会である譲渡会に暗い影を落としている。例年、春は新生活がスタートするため里親が決まりやすいが、今年は緊急事態宣言によって開催中止を余儀なくされた。6月に再開したものの、来場者が密になるのを避けるため、動物と人との触れ合いや頭数を制限して実施。ホームページ上で写真掲載なども行っているが、実物に触れられないことからマッチングがうまくいかず、なかなか里親が決まらないのが現状だ。

 同会の内部的な課題もある。活動は数名のボランティアが支えているが、勤務先から社外での活動を自粛するようにいわれ、依頼先の飼育環境の調査、譲渡会への参加ができなくなることもあった。人や資金繰りに苦労しながら、動物たちの命を守るために必死に活動している。

 11月下旬、同会の猫の預かり数が急増したため、臨時の譲渡会を開催。会場に訪れた家族連れなどに、猫の特徴や飼い方などを丁寧に説明した。

 家族で来場し、1匹を家族に迎えた三沢市の自営業男性(49)は「譲渡会も猫を飼うのも初めて。飼うことで助かる命があるのはうれしい」と、甘える猫を見詰めながら話した。

 中村さんは「コロナ禍でも懸命に活動しているが、里親が見つかるのは犬猫合わせて13%程度。飼い主は責任を持って最期まで世話をしてほしい」と強調する。

 譲渡会では、飼育環境などを確認し、本人と保証人の誓約書への署名と押印、身分証の確認など必要書類がそろえば、当日中に引き渡しが可能なケースもあるという。

 里親や、ボランティア参加に関する問い合わせは、午後8時半~同10時に、動物愛護支援の会八戸=電話080(3149)0486=へ。