Free大蛇小児童の登校見守り続け16年荒沢さん(階上町) 28日閉校式で感謝状

子どもたちと一緒に登校する荒沢武男さん(後列左)
子どもたちと一緒に登校する荒沢武男さん(後列左)

階上町立大蛇小(小田桐幸春校長)の通学路で、16年間にわたり、ほぼ毎朝、登校する児童の見守り活動を続けている男性がいる。近くに住む荒沢武男さん(80)だ。同校は本年度末での閉校が決まっており、活動も一区切りとなる。「子どもたちがかわいくて、長く続けてこられたし、元気をもらっていた」と振り返る荒沢さんには、28日の閉校式典で、特別功労者として感謝状が贈られる。

 活動は2004年、防犯の観点から行政区で街頭の見守りを行ったのがきっかけ。初めは何人かで取り組んでいたが、だんだん参加が少なくなり、現在まで継続しているのは荒沢さんのみだ。

 当初は学校近くの踏切付近で児童を見守り、子どもたちからは「踏切のおじさん」と親しまれた。現在は子どもたちと通学路を一緒に歩きながら学校へ送り出している。

 1年の時から荒沢さんと登校している濱久保未羽(みう)さん(6年)は、「いつも明るく話し掛けてくれて楽しいし、もっと学校に行きたくなる。みんなの元へ走って行く後ろ姿がかっこいい」とにっこり。小田桐校長は「安全面はもちろん、児童の生活の様子を気に掛けて教えてくれ、教育活動面でも助かっている」と長年の協力に感謝する。

 活動を始めて10年の節目である14年には、「東京五輪が開かれる20年までは頑張るつもり」と話していたという荒沢さん。新型コロナウイルスの影響で東京五輪は延期となったが、同校が閉校する来年3月に、活動に区切りをつけることにした。

 「閉校にならなければ、来年度以降もまだできたと思う」と話し、まだまだ元気な様子だが、「自分ができる範囲でボランティアする人が増えたらうれしい」と後継者の登場に期待感を表した。