Free新たな誘客、グランピングに活路/南部町でモニターツアー

南部町で実施されたグランピングのモニターツアー。参加者がリンゴの収穫や料理を楽しんだ=14日
南部町で実施されたグランピングのモニターツアー。参加者がリンゴの収穫や料理を楽しんだ=14日

コロナ禍で観光業が苦境に立つ中、収束後を見据え、八戸圏域の関係者が地元の魅力を生かした観光コンテンツの充実に取り組んでいる。14日には南部町でリンゴをテーマにしたグランピング(豪華キャンプ)のモニターツアーが開かれ、参加者が農家と共に収穫や料理を体験した。安全性を確保しながらいかに国内外の誘客を図るか試行錯誤が続く。

 ツアーは同町の合同会社「南部どき」(根市大樹代表社員)が企画。同社では、2018年から農業体験の一環としてグランピングツアーを実施し、リンゴ以外にもサクランボや梨、南部太ねぎなど四季折々の特産品を紹介している。

 今回は、八戸圏域版DMO(観光地域づくり推進法人)「VISIT(ビジット)はちのへ」(八戸市)が観光情報プラットホームを新たに構築したのに合わせ、グランピングに興味のある事業者をモニターとして募集。VISITはちのへが支援し、新型コロナウイルスの感染予防策や内容の磨き上げを図った。

 VISITはちのへの経営戦略アドバイザーで、DMOの運営支援などを手掛ける「Intheory」の村木智裕代表取締役は「新型コロナの感染拡大により、感染リスクが比較的低い地方に注目が集まっている。インバウンド(訪日外国人客)は激減したが、コロナ禍収束後には再び需要が高まるだろう」と推測。「今から観光コンテンツを準備して経験を積んでおくことが重要」と指摘する。

 ツアーには圏域内から親子連れを含む10人が参加。同町斗賀にあるリンゴ園地でサンふじを収穫した後、リンゴの冷製スープなどを味わった。園地には10人以上が入れる大型のテントが張られ、コーヒーを味わいながら交流を楽しんだ。

 根市氏は「農業体験のようなコンテンツは完成形がないが、専門家の目線を参考にして内容を100点に近づけたい」と強調。グランピングツアーは新型コロナの影響で休止中だが、「安全安心も担保できる態勢を整え、町にまつわる農作物や人を知ってもらえるようにしたい」と意気込む。

 ツアーを見守ったVISITはちのへの盛和寿誘客推進課長は「八戸圏域には魅力的なものがある。広くPRするため、事業者と連携しながらコンテンツの充実と磨き上げに取り組みたい」と述べた。