Free「青い森紅サーモン」青森市で先行販売 7日のデビュー前に

イオン青森店で先行発売された「青い森紅サーモン」=6日、青森市
イオン青森店で先行発売された「青い森紅サーモン」=6日、青森市

青森県産業技術センター内水面研究所(十和田市)が開発した新サーモン「青い森紅(くれない)サーモン」が7日に県内で発売されるのを前に、県と生産関係者で組織する生産・販売対策協議会(木村建(たつる)会長)は6日、青森市で記念式典と先行販売を行った。約15年の開発期間を経て念願のデビューに至り、関係者は「県民に愛されるサーモンに育っていくよう取り組んでいく」と意気込んだ。

 青い森紅サーモンは、青森系ニジマスの雌とドナルドソンニジマスの雄の交配で作られた。現在は同協議会に所属する新郷村と十和田市の2事業者が生産。見た目は色鮮やかな紅色で、強いうま味と程よい脂が乗っているのが特長だ。揚げ物やサラダなど刺し身以外の料理にも適している。

 県によると、今期(2020年11月~21年3月)の生産量は約1750匹、5・4トンの見通し。来年3月ごろまでを販売期間としているが、売れ行きによっては3月より早く販売を終える可能性もあるという。

 式典に出席した三村申吾知事は「驚くほどうまいサーモンが青森で生まれた。頑張ってくれた生産関係者に感謝している」とあいさつ。新郷村で生産している木村会長は「生産者が力を結集して作った。長年かけて育てたサーモンを多くの県民に食べていただきたい」とPRした。

 6日はイオン青森店で紅サーモンの刺し身と寿司を先行発売。100グラム当たり398円(税抜き)で販売され、鮮魚コーナーには多くの来店客が詰め掛けた。にぎりを購入した青森市の渡辺弘子さん(78)は「デビュー前から興味があった。身もきれいでおいしそう」と期待している様子だった。

 県内では小売店など89カ所で取り扱う予定。

 
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