Free「八戸ワイン」用ブドウ収穫本格化 今年は豊作傾向

メルローを収穫する中村倉雄さん=14日、八戸市南郷
メルローを収穫する中村倉雄さん=14日、八戸市南郷

八戸市南郷地区で、「八戸ワイン」の原料となるブドウの収穫が本格化している。今シーズンは豊作傾向で、昨年の9・5トンを上回る収量が見込まれている。これまで量が少なかった国際的なワイン専用品種も徐々に生産量が増えており、関係者はワイン産業の盛り上がりを期待している。

 生産面積が減少している葉タバコに代わる作物で農業振興を図ろうと、市は2014年度から、八戸ワイン産業創出プロジェクトを展開している。

 14日は、同市南郷島守にある中村倉雄さん(62)の園地で、専用品種メルローの収穫が行われ、884キロを摘み取った。ブドウを出荷する澤内醸造(澤内昭宏代表)のスタッフや市地域おこし協力隊員ら約15人が作業に当たり、成長不良や着色の悪い粒をはさみで取り除いていた。

 メルローとキャンベル・アーリー計200本を栽培する中村さんの畑では本年度、雨よけのビニール屋根と、スズメバチを防ぐネットを設置。病害虫による被害が格段に減り、収量、品質ともに向上したといい、中村さんは「対策の効果が出た。おいしいワインになるのが楽しみ」と顔をほころばせた。

 澤内醸造では初めて、メルロー単独での醸造を試みるといい、澤内代表は「過去一番、ブドウの出来が良い。いよいよ世界品種でワインが作れる」と意気込んでいた。