Free【Dashセレクション】高校アイスホッケー・大野将輝選手(工大一高)

青森県南地方のアイスホッケー競技は、新型コロナ禍で2020~21年シーズの開幕が危ぶまれたが、中学は8月、高校は9月に今季初の大会が行われ、何とかスタートを切った。10月8日発行の月刊スポーツマガジンDash10月号では、今季の高校、中学の注目選手と全チームを紹介している。その中から、工大一高を主将として束ねる大野将輝選手(おおの・まさき 北稜中出)の記事をセレクトしてお届けする。

 ■「氷上では負けない」

 青森県高校選手権23連覇の“常勝軍団”を主将として束ねる。DFとしてコンタクトプレーでの強さ、状況に応じたシュート力に定評がある。「鍛えたフィジカルで相手に当たり負けせず、1対1のバトルで勝っていく。得点につながる良いパスをFWに出す」と意欲を燃やす。高校生活最後の今季の目標はもちろんインターハイ優勝だ。

 仙台市出身。小学2年でアイスホッケーと出会い、地元クラブチームに入団した。何となく始めた競技だったが、氷上での体のぶつかり合いや攻守の切り替えの速さ、ゴールを決めたときの快感に魅了され、いつしかのめり込んでいった。

 「より高いレベルに身を置きたい」と、中学2年生の時に単身八戸へ。親元を離れ、下宿生活をしながら技術を磨いた。高校は全国トップクラスのチームで自分を高めると同時に、「下宿先の人や、八戸でお世話になった人たちに自分の活躍する姿を見せたい」と、“第二の故郷”への恩返しを誓い、地元の強豪の門をたたいた。2018〜19年シーズンには18歳以下日本代表の候補合宿にも招集された。

 今季はチームメートの支持で主将に起用されたが「中学でも主将を務めていたので、特に気負いはない」。主将として目指すチーム像は、氷上では先輩、後輩の垣根を越え、対等な選手同士本気でぶつかり合い、高め合えるチームだ。

 それだけに「氷上で負けない姿を見せることで、その姿勢でチームを引っ張っていきたい」と使命感に燃える。リンクの外では「みんなが居心地の良い場所になるように」と、コミュニケーションを多く取り、雰囲気づくりも心掛ける。

 チームはここ3年、インターハイでベスト4から遠ざかっている。昨季のインターハイは2回戦で北海道勢に敗れた。「運動量とフィジカルに差を感じる」と要因を挙げ、夏場の練習ではとにかく走り込み、一試合通して走り切れるスタミナを身に付けた。

 氷上ではボディーチェックや1対1などのコンタクトプレーも積極的に取り入れてきた。「例年とはひと味違う工大一の姿を見せたい」。巻き返しへ並々ならぬ決意をにじませている。

 ※Dash10月号は、高校・中学アイスホッケーのほか、開幕を迎えた青森ワッツを特集。ほかにも内容盛りだくさんです。 デーリー東北発行エリアのローソン、ファミリーマート、ミニストップ、カネイリ、伊吉書院、成田本店(青森市内3店含む)、本紙販売店で販売中です。