Free選奨土木遺産に馬淵川放水路 洪水解消の功績評価

選奨土木遺産に認定された馬淵川放水路(青森河川国道事務所提供)
選奨土木遺産に認定された馬淵川放水路(青森河川国道事務所提供)

青森河川国道事務所は29日、土木学会(本部・東京)が認定する2020年度の選奨土木遺産に、八戸市の馬淵川放水路が選ばれたと発表した。洪水被害を解消し、八戸を北東北有数の工業都市に成長させる礎となった功績が高く評価された。

 選奨土木遺産は、顕彰を通じた歴史的土木構造物の保存を目的に、00年から認定制度が始まった。本年度は全国26カ所を選出。県内では三本木原開拓施設群などを含め8例目。認定は18日付。

 馬淵川放水路が建設される以前は、太平洋に注ぐ馬淵川と新井田川は河口部で合流し、洪水の常襲地帯となっていた。工事は1940年に始まり、10年をかけて放水路が完成。河口付近の三角地帯は洪水の不安が取り除かれ、八戸の臨海工業地帯の発展を促した。

 認定を受け、同事務所の櫻井隆広副所長は「これを契機として、馬淵川に興味や関心を持ってもらうような活動に結びつけたい」としている。