Free“五戸魂”最後まで 古豪・五戸高サッカー部、64年の歴史に幕

後半、勝利を目指して果敢に攻め込む五戸の選手たち(紫)=19日、八戸学院大サッカー場
後半、勝利を目指して果敢に攻め込む五戸の選手たち(紫)=19日、八戸学院大サッカー場

サッカーの高円宮杯U―18青森県リーグ2部第7節が19日、八戸学院大サッカー場で行われ、最後の一戦に臨んだ県立五戸高はブランデュー弘前U―18に敗れた。1957年の創部以来、県勢初の全国高校選手権ベスト8進出など県サッカー界に輝かしい足跡を残してきた古豪が、64年の歴史に幕を下ろした。
 試合後に選手たちの頰を大粒の涙が伝った。「今日は特別な思いがあった。勝って笑って終わるところを応援のみなさんに見てほしかった」。ラストゲームへ強い決意で挑んだ榎本叶翔主将は言葉を絞り出し、悔しさをにじませた。
 先制したのは五戸高だった。前半37分にFW三浦雄真選手が得点し、「最後の1勝」への期待が膨らんだ。だが、その後は地力に勝る相手に立て続けに失点を許した。刻々と過ぎる時間。諦めずボールを追い続けたものの、1―5で無情のホイッスルを聞いた。それでも約70人の応援団は温かい拍手と声援を送り、劣勢の中でも果敢に立ち向かい“五戸魂”を見せたイレブンをたたえた。
 OBで全国ベスト8のメンバーでもある三浦豊監督は「重いプレッシャーを背負いながら、誇りと覚悟を持って、これまでやってきてくれた」と選手たちに感謝。伝統の紫のユニホームとの別れに「長い歴史を振り返ると胸が詰まる思い」としながらも、「今の選手たちがこれまで培ったものを表現してくれて、良い形で終われたと思う」とすがすがしい表情で語った。