Freeきめ細やかな緩和ケア実践へ 八戸市民病院、独立専門病棟の内覧会

緩和ケア病棟の居室を見学する関係者ら=21日、八戸市
緩和ケア病棟の居室を見学する関係者ら=21日、八戸市

八戸市立市民病院は21日、病院内に新設した緩和ケア病棟の内覧会を行い、関係者らは患者が利用する居室や設備を見学するなどして、がんやエイズ患者の苦痛や精神的な不安を取り除く専門的なケアへの関心を高めた。緩和ケア専門の独立した病棟の設置は青森県南地域では初。
 同病棟は新型コロナの影響で運用開始時期を延期していたが、看護師の配置のめどがたったことから、全20床のうち最大5床に限定し、面会を制限するなどの感染対策を講じた上で9月1日から運用を始める。
 居室部分は全て個室で、家族と水入らずで過ごせるようにゆったりとした広いスペースを確保。ペットと触れ合える専用の部屋や、緑豊かで開放的な中庭、自由に過ごせるラウンジも備え、これまで以上にきめ細やかに専門的なケアを実践できるようになった。
 内覧会では同病院の三浦一章事業管理者が「患者の体調を整え、痛みを取り除く治療を提供できれば」とあいさつ。関係者は居室を見学したり、スタッフに質問したりして病棟の果たす役割を認識していた。
 緩和医療科の大里雅之部長は取材に「待ちに待ったスタート。地域の緩和ケアの拠点として質の高いケアを提供していきたい」と意気込みを語った。
 緩和ケア病棟は新築した同病院北棟の3階部分で、北棟全体の延べ床面積は6655平方メートル。1、2階は事務室や研修室で、主に病院スタッフが使用する。総工費は約31億円。