Free南部町3位、三戸町5位/2019年度青森県内ふるさと納税実績

総務省の2019年度ふるさと納税実績によると、青森県内の市町村ごとの寄付額で、南部、三戸両町が市部を抑えてトップ5に入った。共に栽培が盛んな果樹を返礼品にしてリピーターを獲得しているほか、オリジナルグッズで独自の魅力も発信。新型コロナウイルス感染症の影響で多くの自治体が特産品の販売に苦戦する中、両町は新たな供給先として、さらに活用を図る考えだ。
 19年度実績は同省が今月5日に発表した。青森県全体の件数は23万8189件(前年度比2万3152件増)、総額が34億8169万円(6億3866万円増)だった。
 市町村別に見ると、南部町は2万6251件(909件増)、3億3248万円(5378万円増)、三戸町が2万1709件(7660件増)、2億6422万円(8865万円増)で共に前年度を上回り、金額ベースで南部町が3位、三戸町が5位となった。
 南部町の返礼品の一番人気はリンゴ。県内では津軽地方がリンゴの一大産地だが、町総務課の久保田敏彦課長は「県内他市町村に先駆けて16年度から本格的にふるさと納税に取り組んだ結果、『青森県産リンゴ』を求める人の需要を捉え、リピーターを得た」と説明。「タイミングが良かった上、県南産リンゴの品質の良さが評価された結果だ」と話す。
 同町は「フルーツの町」として知られ、リンゴ以外にもサクランボや梨、梅など多種多様な農産物を生産している。久保田課長は「出品事業者や返礼品を拡大し、町と特産品をさらに発信していきたい」と意欲を見せる。
 隣接する三戸町でも需要が高い返礼品はリンゴだが、地元出身の漫画家、故馬場のぼるさんの絵本「11ぴきのねこ」のキャラクターグッズも人気を集める。ぬいぐるみ、ミニカー、積み木など次々と新たなグッズを考案し、実績を伸ばしてきた。町まちづくり推進課の沼澤修二課長は「ふるさと納税を通じて町の魅力を知ってもらえれば」と力を込める。
 今年は新型コロナウイルスの影響で果樹など特産品の販売に苦戦していた。リンゴジュースは都内からの引き合いが減っていたが、返礼品にすることで減少分を補ったという。
 沼澤課長は「今まで売れていた物が売れなくなる中で、ふるさと納税は特産品の新たな供給先になる。町だけでなく、生産者、事業者のためにも活用できる」と強調。19年度にふるさと納税に関する新制度が始まり、過度に高額な返礼品が見直されるなどしたことも追い風として、さらに取り組みを進める方針だ。