Free中止の「五戸まつり」お囃子継承へ練習に汗 ケーブルTVで放送

お囃子の練習に励む新町自治会の子ども
お囃子の練習に励む新町自治会の子ども

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、中止が決まった今年の「五戸まつり」。祭り自体はなくなったものの、長く受け継がれてきた地域の伝統を若い世代につなごうと、五戸町内の各山車組が今夏もお囃子(はやし)の稽古に励んでおり、例年同様、熱のこもった練習を繰り広げている。演奏は五戸ケーブルテレビで放送される予定。
 五戸まつりは五戸地域最大の秋祭りで、神輿(みこし)行列や華やかな山車だけでなく、威勢の良いお囃子も見どころの一つ。祭り前に町内に響く笛や太鼓の音色は、“夏の風物詩”となっている。
 テレビ放送は、練習の成果を披露する場をつくることで、山車組に意欲を持って稽古に励んでもらおう―と町が企画。9月末から10月上旬頃に放送予定で、町内の山車組全9団体のうち、7団体が参加する。
 このうち、8月末に撮影を控える新町自治会は、青年部が中心となって、同3日から週に3回ほど練習の場を設けている。
 友人と参加している町立五戸小4年の奥瀬瑞季さん(9)は「祭りがなくなったのは悲しいけれど、今年も太鼓をたたくことができてうれしい」と笑顔。青年部長の松尾友洋さん(32)は「自分たちのお囃子をアピールする場ができたので、参加者も練習に集まりやすい。受け継がれてきたものを来年以降に継承していきたい」と力を込めた。お囃子の練習に励む新町自治会の子ども

 
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