Free画家・田村さん、町に「田子城想像復元図」完成を報告

山本晴美町長(中央)に風景画のパネルを渡す田村まさよしさん(左)と木村明彦館長
山本晴美町長(中央)に風景画のパネルを渡す田村まさよしさん(左)と木村明彦館長

在りし日の田子城が目の前に―。三戸町在住の画家、田村まさよしさん(75)と、ごのへ郷土館(五戸町)の木村明彦館長(62)が11日、田子町役場に山本晴美町長を訪ね、水彩風景画「田子城想像復元図」の完成を報告した。1500年代に田子城を居城とした南部家26代当主信直、27代当主利直の歴史を伝えるため、町が製作を進める「歴史の窓」風景画の第1弾。今後、南部家ゆかりの風景を“続編”として作画し、町内に案内板として設置する予定。
 町は2019年度から地名や文化財などを示す案内板の再整備事業を進めている。「歴史の窓」は同事業の一環で、三戸城(三戸町)の俯瞰(ふかん)図や田子町90周年記念水彩画集を描いた田村さんに作画を依頼。信直、利直親子を取り上げた歴史小説「NobuとToshi」の著者である木村さんが監修を担う。
 田子城は現在の田子中の敷地に本丸があったとされる。作画は明応年間(1492~1500)の様子が描かれた「田子古城之図」を基本とし、江戸時代末期に描かれた2つの絵図で全体を補完した。
 完成報告では、田村さんが約半年に及ぶ制作の苦労話を披露。「建物の模型を作って配置を確かめたり、木村さんに何度もアドバイスをもらったり―。深く考え、易しく表現するのは大変だった」と話した。
 木村館長は田子小の校長を務めた経験があり、「町に歴史上の素晴らしい人物がいたことを児童に伝えたいと思っていた。今回の取り組みが一助になれば」と願いを込める。
 「田子城想像復元図」を掲示する案内板は来年度、田子中を臨む大福山に設置予定。