Free北奥羽で大雨 馬淵川、危険水位に 八戸、三戸で一時避難指示

民家近くまで水かさが増した馬淵川=12日午後4時40分頃、八戸市櫛引
民家近くまで水かさが増した馬淵川=12日午後4時40分頃、八戸市櫛引

梅雨前線と低気圧の影響で10日から12日にかけ、青森県南、岩手県北の北奥羽地方は大雨に見舞われた。各地で大雨・洪水警報が発表され、馬淵川水系では水位が大幅に上昇。12日には氾濫危険水位に達した八戸市、三戸町の流域住民に避難指示が出された。13日に川の水位が下がり、公民館などに避難した住民からは安堵(あんど)の声が聞かれた。一方、一部で農地の冠水や道路崩落などの被害が出たほか、鉄道のダイヤに大きな乱れが出た。
 青森地方気象台によると、降り始めの10日午後9時から12日午後4時までの雨量は、三戸159ミリ、三沢147ミリ、新郷村戸来144ミリ、十和田130ミリ、八戸128ミリなど。
 雨量の増加に伴い、馬淵川では水位が上昇。八戸市櫛引では12日午前11時ごろ、南部町剣吉と二戸市石切所では12日正午ごろそれぞれ氾濫危険水位を超えた。馬淵川水系の熊原川も水位が上がり、三戸町川守田関根川原では、同午前5時に氾濫危険水位に達した。
 三戸町は12日午前6時10分、同町川守田の橋ノ下、落合、関根川原地区(261世帯535人)に避難指示を発令。八戸市も同日午後2時に櫛引、八幡、上野地区(339世帯801人)に避難を指示した。その後、水位が下がり、避難指示は解除され、13日午前7時までに公民館など全ての避難所が閉鎖された。
 青森県などのまとめによると、一戸町から二戸市、三戸町、南部町、八戸市に至る馬淵川沿いで水田や道路の一部が冠水。一戸町では住宅2棟が床下浸水した。五戸町でも町道小渡鳥沼線の1カ所が崩落し、通行止めとなっている。いずれの市町村もけが人はなかった。
 八戸市の館公民館には12日、13人が避難。同市櫛引の男性会社員(54)は「連日、九州の豪雨被害の様子をテレビで見ていたので心配だ」と不安げに話していた。
 三戸町ではアップルドームに56人が避難。関根川原地区の農業の女性(71)は、同日夜に川の水位が下がり始めたと聞き、「過去に自宅が床上浸水の被害に遭ったことがあるので、よかった」と胸をなで下ろしていた。
 鉄道ダイヤも大きく乱れた。12日は青い森鉄道の目時―八戸間で17本が運休。IGRいわて銀河鉄道も9本が全区間運休、10本が一部区間運休した。JR八戸線は6本が運休、3本に最大約5時間の遅れが出た。