Free集落の全体像解明へ 三内丸山遺跡で本年度の発掘調査始まる 

三内丸山遺跡北端部で、本年度の調査を開始した作業員=1日、青森市
三内丸山遺跡北端部で、本年度の調査を開始した作業員=1日、青森市

2021年の世界文化遺産登録を目指す「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産である三内丸山遺跡(青森市)で1日、青森県教委による本年度の発掘調査が始まった。集落の全体像解明を目指して遺跡北端部と、遺跡の南にある谷の北側を調査する。期間は9月30日まで。
 遺跡北端部の調査区域は同遺跡のシンボル「6本柱建物」の北西約100メートルに位置。16年度から調査を実施しており、溝状の遺構が西側へ続いていることが確認されている。本年度は遺構の延長が想定される地点を調査し、規模や造られた時期を確認する予定。
 南の谷北側では、これまで発掘していなかった区域を調べ、竪穴住居などの分布状況を探る。三内丸山遺跡センターの担当者によると、溝状遺構や竪穴住居の広がりを明らかにすることは、集落の構造を解明するきっかけになるという。
 1日は発掘調査の開始式があり、センターの田中道郎所長が「皆さんの調査が遺跡の全体像解明に近づく一歩になる」と発掘作業員を激励。作業員7人は調査地点に積もった落ち葉を片付けたり、表面の土を掘ったりする作業に汗を流していた。
 同遺跡は00年に国の特別史跡に指定されており、今年は指定20周年の節目の年となる。遺跡北端部の調査現場は7月以降、一般の見学者に公開される予定。