Free京大研究員大門さんが野田村に新書カフェ

新書カフェの活動を始めた大門大朗さん(右)
新書カフェの活動を始めた大門大朗さん(右)

野田村内に今月から、屋台で本を読みながらコーヒーなどを楽しめる“神出鬼没”の「新書カフェ」が出店している。仕掛けたのは、京都大防災研究所の研究員で2月から野田村在住の大門大朗(ひろあき)さん(28)。「本による学びとまちづくりは、つながっている部分が大きい」と話し、本をきっかけに住民が集い、語らいながら村の未来を考える場にしたいと考えている。
 大門さんは京都府宮津市出身。東日本大震災でさまざまな団体が展開した復興支援活動について、その後の影響や村民の受け止め方などを調査している。妻(28)と長女(1)と共に移住し、9月まで村で暮らす予定。
 新書カフェでは、大門さんが蔵書の中から毎回テーマに合わせた新書を10冊程度用意し、来店客と本の内容を語り合う。飲み物の料金は設定しておらず、来店客が好きな金額を支払う。
 研究の傍ら活動するため、隔週1回程度、夕方から夜にかけて出店する。村中心部の大鳥居前にある「ひだまり公園」を拠点としながらも、時には場所を変えて出店する予定だ。
 同公園で初開催した10、11の両日、大門さんは地元の歴史や文化に関連した新書を用意。近所の住民や仕事を終えた役場職員らが立ち寄り、コーヒーや紅茶で体を温めながら関心のある新書を手にとっていた。
 1日カフェ店長として住民らに屋台を貸し出す計画もある。大門さんは「一人でも二人でも集まり、本を通じてまちについて考える時間が生まれたらいいなと思う」と話す。