Free【新型コロナ】青森県が農業分野の求人に関する相談窓口設置
青森県は10日、新型コロナウイルスによる営業自粛などで失業・休職中の人と農業分野の求人をマッチングする無料のワンストップ相談窓口を、青森市のあおもり農林業支援センターに設置した。企業情報アドバイザーを起用し、観光業や飲食業など業績の落ち込みが大きい業界の情報を収集、雇用につなげる。県構造政策課は「農業は人手が不足している。積極的に相談してほしい」とPRする。
県によると、県南地方を中心に農作業現場で働く中国、ベトナムの技能実習生ら56人が3月末までに来日できず、受け入れ先の県内14事業者で人手不足の状況となっているという。
現在はナガイモの春掘り作業など野菜の収穫期で、労働力の確保が喫緊の課題となっていることから相談窓口を開設。あおもり農林業支援センターの職員4人のほか、企業情報アドバイザーとして中小企業診断士、社会保険労務士の各1人を配置した。
失業者については農業法人などでの通年雇用を想定し、休職者は勤務先の業績が回復するまでの一時的な雇用を見込んでいる。
県は10日、農業労働力確保緊急対策会議を青森市で開催し、関係者間で県内の経済状況や相談窓口の内容などについて情報を共有した。県構造政策課の蛯名芳德課長は取材に「今回打撃を受けている業界は農林水産品との関わりも大きい。農業の生産現場に携わってもらえれば」と話した。
問い合わせは相談窓口=電話017(773)3131、ファクス017(734)1738=へ。受付時間は午前8時半から午後5時。19日までは土、日曜日も相談可能。