Free【蕪嶋神社再建】「令和の新社殿」祝福 一般公開スタート

蕪嶋神社の新社殿が再建され、一般公開のスタートに合わせて参拝に訪れた市民ら=26日、八戸市鮫町
蕪嶋神社の新社殿が再建され、一般公開のスタートに合わせて参拝に訪れた市民ら=26日、八戸市鮫町

2015年11月の火災で社殿を焼失し、新たな社殿が竣工した八戸市鮫町の蕪嶋神社で26日、再建完了後初の行事となる例大祭が行われた。午後には新社殿内部の一般公開が始まり、“地域のシンボル”の復活を待ち望んでいた市民らが参拝に訪れた。地元八戸が深い悲しみに包まれたあの日から4年4カ月余り。蕪島の頂上に「令和の新社殿」を構える新生・蕪嶋神社が歓喜の幕開けを迎えた。
 例大祭は旧暦の3月3日に合わせた行事。新型コロナウイルスの感染予防策として、神事は出席者の人数を制限し、神社の総代や再建工事を手掛けた松本工務店(南部町)、地元関係者ら約60人で執り行った。
 野澤俊雄宮司の祝詞奏上や鮫神楽の奉納に続き、同神社の責任役員総代長で再建実行委員会の福島哲男委員長が玉串をささげた。
 新社殿の一般公開には市民が続々と訪れ、良質な木材で造られた社殿の内部を見て回った。本殿に安置された御神像「八臂(はっぴ)弁財天」が特別に公開され、神職から祈祷の儀式を受けるなどして参拝していた。
 蕪島を象徴するウミネコの乱舞にも“祝福”されながら、新たなスタートを切った蕪嶋神社。福島委員長は「多くのご奉賛をいただき、この日を迎えられた。これからも神社を見守ってほしい」と謝辞を述べた。
 野澤宮司は「市民の皆さんも再建を待ち望んでいたと思う。多くの方に親しんでもらえれば。新たな社殿と共に、八戸がさらに栄えていくことを願っている」と感慨深げに語った。
 同神社は1296年創建と伝わる。新社殿は全国的にも珍しい2階建てで、延べ床面積は旧社殿の約2倍となる487平方メートル。16年11月に着工、今年2月に竣工した。1階は多目的スペース、2階には本殿や拝殿などがある。蕪島の頂に続く参道階段は、従来の72段から92段に造り直した。
 総事業費は5億3500万円。現時点で1億円ほど不足しており、再建実行委は引き続き寄付を募っている。27日以降の参拝時間は午前9時半~午後4時半。