Freeろう者へと手話への理解深めて 八戸市が手話啓発パンフレット「みんなで手話」を発行

八戸市が発行した手話啓発パンフレット「みんなで手話」
八戸市が発行した手話啓発パンフレット「みんなで手話」

八戸市は手話を必要とする「ろう者」の生活や、簡単な手話を分かりやすく解説した手話啓発パンフレット「みんなで手話」を作成し、市内の公共施設やショッピングセンター、医療機関などに配布している。誰もが安心して暮らせる優しい地域への第一歩として、ろう者が利用する施設職員らへの理解の輪を広げていきたい考えだ。
 同市は2019年4月に、ろう者と健聴者が支え合う地域社会の実現に向けて「市手話言語条例」を青森県南地方で初めて施行。19年度は市内の小中学校5校で手話出前講座を実施した。
 パンフレットは八戸ライオンズクラブの寄付金を活用。3千部を発行し、市内の小中学校や公民館などの公共施設に加え、大型スーパーや地元商店会、観光施設、宿泊施設など約900カ所に配布している。
 簡単な手話や八戸にちなんだ手話、ジェスチャーや筆談といった手話以外のコミュニケーション方法など、実用的な内容をイラストで分かりやすく解説しているほか、ろう者の生活や手話通訳の仕事も紹介。大きな文字を使い、全ての漢字に振り仮名を付けるなど、市ろうあ協会など関係者の意見を取り入れた。
 一般配布は予定していないが、内容は市のホームページで閲覧することができる。市の担当者は「ぜひ活用してもらい、ろう者の方への理解を深めてもらうきっかけになれば」と期待を込める。
 市ろうあ協会の中川原輝信会長は「イラストがかわいらしく、わくわくした。ろう者にとっても読みやすくできている。市と一緒に手話の普及のために生かしたい。街のあちこちで“手話の花”が咲いたら」とコメント。ろう者も健聴者も生き生きと暮らせる地域社会を願っている。