Free【新型コロナ】就活にも影響、合同説明会軒並み中止に 学生からは切実な声

学生の相談に応じる八戸学院大の職員(左)。新型コロナウイルス感染拡大の影響は大学生の就職活動にも及んでいる=9日、同大
学生の相談に応じる八戸学院大の職員(左)。新型コロナウイルス感染拡大の影響は大学生の就職活動にも及んでいる=9日、同大

2021年卒業予定の大学生・大学院生が就職活動を本格化させる中、新型コロナウイルスの感染拡大が“就活事情”に影響を及ぼしている。1日に新卒採用の会社説明会が解禁されたが、八戸市内の大学などでは、今月上旬に開催予定だった学内の合同説明会が軒並み中止に。学生にウェブセミナーの活用を促すなど対策を講じているが、従来とは異なる状況に、学生からは「多くの企業から話を聞けないのは不安」との切実な声も漏れる。
 3月4日に開催予定だった説明会を取りやめた八戸学院大。県内企業を中心に40社が参加予定だったが、やむなく中止を決めた。
 近年は就職の相談に訪れる学生は減少傾向にあったが、今年はウイルスの拡大が顕著になってから相談件数が増加。例年の就職活動では、学生が合同説明会の機会を活用して企業側と接触した後、個別の採用試験などに臨むケースが多かったため、スケジュール管理などで戸惑う学生もいるという。
 同大では、学生にインターネットを活用したウェブセミナーへの参加や積極的な情報収集を呼び掛けている。キャリア支援課の担当者は取材に「学生にも心配はあると思う。全力で頑張ってもらえるようサポートしたい」と強調した。
 他大学なども同様に説明会の実施を見送っている。八戸工業大は3月10日から4日間の日程で行う予定だった合同就職説明会の中止を決定。八戸高専も毎年恒例の企業内容説明会の開催を断念した。
 八戸工業大就職課の担当者は「学生から『企業研究はどうしたら良いか』との相談も寄せられている。企業などと情報共有しながら、支援やケアを講じていきたい」とした。
 従来とは勝手が違う就職活動に、学生側の不安も募る。八戸学院大3年の女子学生(21)は「合同説明会に数多く参加する予定だったが、中止になっている以上、個別の説明会を訪ねるしかない。さまざまな企業から話を聞けないのは不安だし、ウェブだと熱意をうまく伝えられないのではないか」と困惑した様子。
 県外企業への就職を希望する八戸工業大3年の男子学生(21)は「ウェブを使うことで手間は省けるが、当初想定していた就活の形が急に変わってきたので戸惑いはある」と話した。