Free洋野でウニ漁本格化 宿戸漁港

宿戸漁港に水揚げされたキタムラサキウニ=9日午前10時ごろ、洋野町
国内有数のウニの産地・洋野町で、今季のウニ漁が本格化している。9日は町漁協宿戸漁業実行部会(吹切守部会長)が宿戸漁港から出漁し、黒々とした殻に覆われたキタムラサキウニを水揚げした。漁期はお盆前の8月中旬まで。
午前8時ごろに2隻が出港。餌場である増殖溝にダイバー8人が潜って次々とウニ713キロを採り、約2時間後に帰港した。取引価格は前年並みの1キロ当たり2100円。選別作業の後、町内の卸業者に出荷された。
今期は4月中旬から漁期がスタート。3月の歩留まり調査では身入りが1割台前半にとどまっていたが、吹切部会長は「今年は餌となる海藻が回復傾向にあり、2割台のものも増えている」と強調。「6月以降は甘み、色付きもさらに良くなる。例年7月開催の『たねいちウニまつり』でも、たっぷり堪能してほしい」とPRした。