Free真っ赤な鈴なり ハウスサクランボ収穫開始/南部町

温室で栽培された佐藤錦の収穫作業=8日、南部町
青森県内で唯一サクランボの温室栽培を手がける南部町大向の留長果樹園(留目秀樹園主)で、今季の収穫が始まっている。8日は家族らが鈴なりに赤く色付いた「佐藤錦」の実を一つずつ丁寧に摘み取った。
同じハウス内で栽培している県独自品種「ジュノハート」の木の休眠期間に合わせ、ハウスの加温は今年1月16日に始めた。剪定(せんてい)や徹底した温度・湿度管理を行い、7日に収穫作業をスタート。今年は4月末からの低温や降雨、日照時間の不足から昨年より4日程度遅いという。
8日は留目園主の妻佐智子さんらが真っ赤な実を選んで摘み取った。サクランボは母の日などの贈答用に人気が高く、農協への出荷とともに各種ネットショップでも販売し、県内のほか首都圏へ出荷される。
留目園主は「今年は量も多くて味や色付きも良い。ぜひ味わってほしい」と話している。
収穫は6月初旬ごろまで続く。