Free二戸病院女性職員がマスク持ち出し高値転売「全国的不足の中、許されない」

岩手県立二戸病院の臨時職員によるマスクの転売について説明する県医療局の職員=29日、盛岡市
岩手県立二戸病院の臨時職員によるマスクの転売について説明する県医療局の職員=29日、盛岡市

岩手県医療局は2月29日、県立二戸病院(二戸市)の40代女性臨時職員が勤務先から備品の使い捨てマスクを持ち出し、フリーマーケットアプリ「メルカリ」で転売していたと発表した。女性は1箱60枚入りの一般用サージカルマスクを8箱転売。病院の購入価格が計1400円程度だったのに対し、約10倍の値段で販売していた。新型コロナウイルスの感染拡大でマスクが品薄状態になり、値段が高騰しているのに便乗し、利益を得ようとしたと見られる。同局は2日、二戸署に被害届を提出する予定。
 同局によると、2月18日に院内のマスク消費量が急増しているのに別の職員が気付き、病院側が調査を開始。内部調査を知った女性が同27日に上司に申し出た。女性は「マスクが高額に取引されているのを知って転売した。申し訳ないことをした」という趣旨の話をしているという。
 女性は、備品などを保管する倉庫から同16日に6箱、24日に2箱を無断で持ち帰り、計1万5千円程度で販売。倉庫には平日は管理職員がいるものの、女性がマスクを持ち出したのは管理職員が不在の休日や夜間だった。アプリでの販売履歴も確認済みという。女性は28日から自宅謹慎中で、今後、処分される見込み。
 29日、県庁で会見した同局職員課の一井誠総括課長は「マスク不足の中で個人利益を得ようとするのは許されない」と非難。同病院の千葉直樹事務局長は取材に対し、「事態を重く受け止め、全職員に網紀保持の徹底を呼び掛ける」と話した。

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