Free新型肺炎 相次ぐイベント中止、宴会書き入れ時直撃/青森・岩手

新型コロナウイルスに関する注意書きやアルコール消毒を置いている八戸グランドホテルのフロント。感染拡大がさまざまな方面に影響を及ぼしている=26日、八戸市番町
新型コロナウイルスに関する注意書きやアルコール消毒を置いている八戸グランドホテルのフロント。感染拡大がさまざまな方面に影響を及ぼしている=26日、八戸市番町

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、青森、岩手両県でもイベントの中止が相次ぐなど影響が広がっている。3月は歓送迎会や謝恩会のシーズンだが、宴会のキャンセルが相次いでホテルや飲食業の書き入れ時を直撃。集団感染の恐れから自粛ムードが漂い始め、八戸市の繁華街も客足が鈍くなっているようだ。教育関係では、卒業式の規模縮小や修学旅行の計画を見直す動きもある。地域経済への打撃も懸念され、関係者からは「早く終息してほしい」と切実な声が漏れる。
 【イベントの中止】
 冬期間は閉鎖される八甲田・十和田ゴールドライン(国道103号)の十和田市・谷地―青森市・酸ケ湯間で、3月30、31の両日に開催予定の人気イベント「八甲田“雪の回廊と温泉”ウオーク」。第30回の節目だったが、参加者の健康を考慮して中止が決まった。
 実行委員会事務局の青森観光コンベンション協会は「観光需要が高まり始める春のイベントのトップバッター。中止は残念だが、苦渋の決断だ」と明かす。
 イベントの自粛は各方面に広がる。佐井村福浦地区で120年以上の歴史がある「福浦の歌舞伎」の春祭り特別上演は、毎年4月10日に行われているが、早い段階で公演中止を決定。久慈市では東日本大震災9年に合わせ、久慈港美化協会が3月11日に計画していた植樹祭を取りやめた。
 【ホテル・繁華街】
 3月は歓送迎会シーズンだが、自粛ムードが漂う。学校の卒業式後の謝恩会なども開催を見送る動きがあり、宴会場を備えたホテルは対応に苦慮している。
 八戸グランドホテルは従業員がマスクを着用して業務に当たり、感染予防の注意書きを日本語、英語、中国語で利用客に提示。ホテルは多くの人が出入りするため、対策に力を入れる。
 ただ、感染拡大を背景にセミナーなどのキャンセルが入り、謝恩会の予約取り消しに関する問い合わせが増加。宴会場については、利用者に対し、当日の5日前までに開催の可否を判断してもらう措置を取った。
 繁華街への影響も必至。八戸市中心街では複数の飲食店で団体の予約キャンセルが発生しているという。八戸中心商店街連絡協議会の松井正文会長は「活気がなくなるのは残念だが、当面は外出を控える動きが続くのは仕方ない」と話す。
 【教育関係】
 青森県教委は3月に予定されている県立高校などの卒業式について、感染予防対策を講じるよう各校に通知した。対策には▽出席者を卒業生と保護者、来賓のみとする▽来賓あいさつを省略するなど時間短縮▽会場の座席の間隔を広げる―などを示した。
 八戸高は在校生の出席をなくし、保護者、来賓も人数を制限する。校歌は音源で代用し、式辞を短くするなど短縮化を図るという。
 八戸市内の小中学校の卒業式は3月中旬に集中するが、市教委は県教委からの通知を踏まえ、規模縮小や時間短縮なども含めて検討を進める方針だ。
 岩手県教委は各県立高校に対し、卒業式への在校生出席を原則認めないよう通知した。ただ、送辞などを行う生徒の出席は、学校判断に委ねるとしている。
 一方、春に修学旅行を計画している学校は時期を見直す動きも。4月に予定する久慈市内の中学6校と野田村立野田中は、延期か中止を判断する。一戸町立の一戸中と奥中山中、軽米町立軽米中は秋に延期することを検討。南部町教委は中学4校に、三戸町教委は中学1校に計画見直しを含む検討を指示した。

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