Free伊調、レスリング普及へ奮闘「今後も選手、指導者として競技追求」

「選手目線で指導にあたりたい」と今後の展望を語る伊調馨=8日、八戸市武道館
「選手目線で指導にあたりたい」と今後の展望を語る伊調馨=8日、八戸市武道館

レスリング女子で五輪を4連覇した伊調馨(ALSOK)が8日、八戸市武道館でデーリー東北新聞社などの取材に応じた。今後の活動の方向性について「自分を必要としてくれるマットがあればどこへでも出向きたい。選手の目線を持ち、レスリングを追求していきたい」と語り、現役選手を続けながら、指導者としても競技の普及に努める考えを明らかにした。
 伊調は昨年7月の世界選手権代表決定プレーオフで川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)に敗れるなどして、今夏の東京五輪出場の道が絶たれた。今後については当時、「選手・指導者として力を尽くす」と所属先を通じ文書でコメントしただけだった。
 五輪5連覇を視野に、2018年10月に実戦復帰。ブランクに苦しみながらも、女王らしい戦いぶりは健在だった。同プレーオフは惜敗だったが、8日の取材に対しては「史上最高の自分で試合ができたと思っている。五輪挑戦に後悔はなく、今後の人生のプラスになる」と語った。
 東京五輪へ、競技者としての出場はかなわないが「(会社を通じて)依頼はいろいろある。何らかの形で関われたら」と穏やかな表情で話していた。
 伊調は同日、八戸市武道館で開かれたレスリング教室にコーチとして招かれた。
「選手目線で指導にあたりたい」と今後の展望を語る伊調馨=8日、八戸市武道館

 
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