サッカーＪ３のヴァンラーレ八戸は９日、八戸市プライフーズスタジアムでＳＣ相模原とのホーム開幕戦を迎える。チームはＪ２昇格に手が届かなかった昨季の要因をスタートダッシュの失敗と分析し、今季は敵地２連戦で１勝１分けと着実に勝ち点を積み重ねた。選手たちは本拠地初戦で勝利をつかもうと決意を新たにしている。

　今季は石﨑信弘監督の追求してきた守備が進化している。一列低い位置に移ったＭＦ佐藤碧が気の利いた守備でピンチの芽を摘み、要の中盤底に座る大卒ルーキー土井紅貴は“掃除屋”として合格点のプレーを見せる。

　先発に新加入選手が多く、プレスを落とし込むまで時間を要する可能性があったが、指揮官は手応え十分の様子だ。

　課題は引き続き得点力だ。「２試合２得点は少ない。奪った後でシュートまで持っていく部分は改善しなければ」と石﨑監督。ショート、ロング問わずカウンターの出来が鍵となりそうだ。

　ＦＷの中野誠也、澤上竜二らが加わり、選手層は厚くなった。３季目で中心選手のＤＦ蓑田広大は「質の高い選手が入ってきてチーム力は上がった」と強調。「ホームを楽しみにアウェー２連戦を頑張ってきた。サポーターに必ず勝利を届ける」と力強く語った。

　当日は八戸駅と中心街、会場を結ぶ無料シャトルバスが運行される。会場では全選手サイン入りボールなどが来場者に当たる抽選会を実施する。午後２時キックオフ。