Free作家・高森さんの最新作“味わう”/八戸

参加者と一緒に料理を楽しむ高森美由紀さん(左)
参加者と一緒に料理を楽しむ高森美由紀さん(左)

三戸町の作家・高森美由紀さん(39)の最新刊「山の上のランチタイム」にちなんだイベントが18日、八戸市六日町のイマココカフェで開かれた。参加者は高森さんと共に、作中に出てくるメニューをイメージした料理を味わったほか、読書会で感想を語り合うなどして、作品の世界観に浸った。
 「山の上のランチタイム」は、青森県南地方をモデルとした、地方の山の麓にある小さなレストランを舞台に、スタッフと客たちとの心の触れ合いを描いた物語。昨年11月に中央公論新社から刊行された。イベントは八戸ブックセンターが企画した。
 ランチ会では、同カフェの小泉由枝店長が、県産ブランド米「青天の霹靂(へきれき)」や食用菊、南部町産の高級洋梨「ゼネラル・レクラーク」といった県産食材を使い、作品に登場するおにぎりや梨のサラダなど9品を調理。参加者は、作品の世界の中にいるような気分で、優しい味を満喫した。
 続いて行われた読書会では、参加者が感想を話し合ったり、高森さんに質問したりして、作品を深く解釈していた。
 「料理や自然を描いた場面など、リアリティーを出すために、どのようなことをしたか」と問われた高森さんは、「まず頭の中で考えて、画像や動画を見て確認する。それでも足りなければ、実際に現場に行って検証する」と創作の裏話を明かした。
 終了後、高森さんは「自分の気づかない視点からの感想を聞くことができ、新しい発見があった」と振り返り、料理について「想像して書いた以上においしかった」と笑顔を見せた。